ラボスケールのタンジェンシャルフロー(クロスフロー)ろ過システム
サンプルの限外ろ過の効率化と迅速化を実現。フィルター面に平行にサンプルを流すことでフィルターの目詰まりを抑制し幅広い分野の実験に対応します。
特長
- ● 濃縮とろ過を同時に実行
- ● フィルターの長寿命化
- ● サンプルへの負荷抑制
- ● 安定したろ過性能
- ● ラボスケールから量産まで同条件でオペレーション可能
- ● プラグ&スタート
- ● 統合されたポンプ、リザーバー、圧力ゲージ。
チューブを接続しフィルターをセットするだけですぐに使用可能です。
タンジェンシャルフローろ過とは
タンジェンシャルフローろ過 (TFF、クロスフローろ過)はタンパク質、核酸、エクソソーム、ウイルスといったサンプルを迅速かつ効率的に分離・精製することが可能です。
タンジェンシャルフローろ過の最大の特徴は、従来のデッドエンドろ過と異なりサンプルをフィルターと平行に流すことにあります。
デッドエンドろ過の大きな問題であった目詰まりを防ぎ、サンプルへの圧力を低減することにより、負荷を抑え安定したろ過を行うことができます。また、ろ過と濃縮を同時に行うことも可能です。
タンジェンシャルフローろ過とデッドエンドろ過
タンジェンシャルフローろ過用フィルターの種類
● フラットプレート
● カートリッジ
● スパイラル
フラットプレート | カートリッジ | スパイラル | |
---|---|---|---|
表面積(容積比) | 低 | 高 | 中 |
スケールアップ | 容易 | 容易 | 難しい |
濃度分極の抑制 | 可 | 不可 | 可 |
サンプル量 | 大 | 非常に大 | 少 |
推奨用途 | 生体分子 汚染物質 高粘度廃液 |
酵素、タンパク質 浮遊物質の多いサンプル |
飲料、食品等 |
メンテナンス | 廃液、洗浄、送風 | 廃液、洗浄、送風 バックウォッシュ |
定置洗浄(CIP) |
[タンジェンシャルフローろ過システム動画]
タンジェンシャルフローろ過システムアプリケーションの例
- ● 生体分子の分離と精製: タンパク質、ペプチド、核酸 (DNA、RNA)
- ● 透析濾過と精製: 酵素、抗体、組み換えタンパク質、ウイルス、ワクチンなど
- ● バッファー交換: 溶媒除去、透析など
- ● エクソソーム分離