イムノクロマト法とは

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イムノクロマト法の原理

抗原を含む検体を試薬デバイスの検体滴下部に滴下すると、検体はコンジュゲートパッドへ浸透し、パッドから標識抗体を溶解しながらメンブレンフィルターへ流れて行きます(毛細管現象)。 同時に検体中の抗原は標識抗体と結合して免疫複合体を形成します。
毛細管現象でメンブレンフィルターを移動する“標識抗体-抗原”の免疫複合体は、さらに膜上にライン状固定された捕捉抗体と結合して“標識抗体-抗原-捕捉抗体”の複合体を形成、膜上に堰き止められるようにトラップされていきます。 このトラップにより捕捉抗体ライン上では標識抗体由来の着色粒子が濃縮されたような状態となり、目視でも呈色の判定が可能となります。
イムノクロマト法試薬は操作が簡単で結果を目視で判定することができ、特別な設備が必要ありません。 その簡便性・迅速性をメリットとして新型コロナウイルスの抗原検査をはじめ、妊娠検査やインフルエンザ検査などのほか、食品検査や環境検査にも広く応用されています。

イムノクロマトデバイスの構成

イムノクロマト法は抗原抗体反応を利用した迅速検査の手法の一つです。イムノクロマト法試薬デバイスは、主に次のような部材で構成されています。

サンプルパッド 検体滴下部
コンジュゲートパッド 金コロイド等の着色粒子で標識された抗体(標識抗体)を含有
メンブレンフィルター 捕捉抗体を膜上にライン状塗布・固定したもの
吸収パッド 滴下した検体を吸い上げる部分
バッキングシート 各部材を固定・保持する台紙

イムノクロマト法試薬の基本構造

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